2016年11月4日金曜日

再びセヴシック

 このところ、レッスンで言われることはいつも音程
 自分でも合っているように思えないのだが、いったいどうすれば良くなるのか。

 発表会が終わって以降、なんとなくレッスンの方向性が見えなくなっていた。先生も、このオッサン相手にどんなレッスンをすればいいのかと迷っておられたのかもしれない。それが、前々回のレッスンで、「ヴィオラ名曲31選」を取り出してきて、その中の曲をやっていくということで、少し方向性が見えてきた。前回のレッスンでは、それと平行してセヴシックをやることになった。エチュードとエクササイズの組み合わせという、なんとなくレッスンの王道が出来上がったみたいだ。


 それでこのところ、練習でも必ず音階練習をするようにしている。時間に制限のない場合は、セヴシックのOPAS.1のNO.1の最初の3小節だけ30分ぐらいやっているときもある。30分かけても納得できるところまでいかない。先生からも、とにかく完全に弾けるようになるまで前に進まない!、という「コソ練厳禁」のお達しがあったので、とにかく納得できるまで練習する。そして最後は小指が吊ってきて、結局納得できないまま終わってしまう。


 結果には納得できないのだが、なぜ音程が合わないかはだんだんわかってきた。合わない理由にはそれなりに納得できつつある。


 まず、3指を伸ばしたときに2指が上擦ってしまって、元の音に戻るときに上擦ったままになってしまう。4指と3指の間でも同じようなことが起こっていて、そのたびに少しずつ音程が上がる。セヴシックの最初は

これの最初の3小節だけ繰り返す
ラシドシ シドレド ドレミレ


だ。この場合、1指と2指は半音だが、2指と3指、3指と4指は全音。この指の形が結構難しいので、まず、2指を3指に付けて、


 ラシ#ドシ シ#ドレ#ド #ドレミレ


とやってみる。キラキラ星を弾くときの指の形だ。これだと3指や4指も楽に出せて、ほかの指が上擦ることもない。これをそれぞれの弦でやってみる。


 レミ#ファミ ミ#ファソ#ファ #ファソラソ
 ソラシラ ラシドシ シドレド
 ドレミレ レミファミ ミファソファ


A線やD線では出来ても、G線やC線となると指が届かない。
エイッ
と指を出すときに、悶えるように体を捻っていたり、その所為で楽器が外側に傾いて却って指板が遠くなってしまったり、なぜか右足を不必要に蹴り上げていたりして、自分でも笑ってしまう。左手親指が指版に当たるポジションを、第1間接のやや上から、指の腹ぐらいまで下げ、さらに3指や4指のときに意識的に楽器を内側に傾けるようにする。それ自体は見ていて変なのだが、それまでの可笑しさを矯正するためのポジティブアクションだ。


 そんなことをやった上で、次は3指も半音上げる。ト長調やニ長調で出てくる指の形だ。


 ラシ#ドシ シ#ド#レ#ド #ド#レミ#レ
 レミ#ファミ ミ#ファ#ソ#ファ #ファ#ソラ#ソ
 ソラシラ ラシ#ドシ シ#ドレ#ド
 ドレミレ レミ#ファミ ミ#ファソ#ファ


そこまでやったら、セヴシックのもとの指の形。


 ラシドシ シドレド ドレミレ
 レミファミ ミファソファ ファソラソ
 ソラ♭シラ ラ♭シド♭シ ♭シドレド
 ドレ♭ミレ レ♭ミファ♭ミ ♭ミファソファ


さらに1指を半音下げて、ニ短調で出てくる形。


 ラ♭シド♭シ ♭シドレド ドレミレ
 レ♭ミファ♭ミ ♭ミファソファ ファソラソ
 ソ♭ラ♭シ♭ラ ♭ラ♭シド♭シ ♭シドレド
 ド♭レ♭ミ♭レ ♭レ♭ミファ♭ミ ♭ミファソファ


そのとおり。無理。
ここまで出来て初めて「納得」ということになるのだが、いったいそれはいつになることか。

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