といっても、そんな大層なことでもない。このところ、練習時間があまり持たない。すぐに飽きてしまう。これはよろしくないので、仮に2時間なら2時間の練習時間が取れたら、何を練習するかまとめておいて、これ見ながら練習しようというだけのことなので、よほど私の動静に関心のある方以外は、今回は読み飛ばしておく方が時間を無駄にしなくていいと思う。
まずは音階練習。
葉加瀬太郎の時はあまり自分では気づかなかったのだが、バッハをやるようになって、音階の拙さが際立つようになった。ふつうは葉加瀬太郎みたいな誰もが知っている曲の方が気付きやすいものだから、たぶん、自分が気づかないうちに相当、音を外していたのに違いない。
そこで、セヴシック再び。
先生からは、1行ずつとか、1セットずつとか、とにかく完全に弾けるようになるまで前に進まない!、という「コソ練厳禁」のお達しがあった。最後まで通そうなんて思わないようにということだ。それはそれとして、特に課題なのは3指のシャープになるところとか4指のところで音程が上ずってしまうところ、それもC線とかG線だ。あとはポジション移動の前後なんだけど、これは次回のレッスンのときにセヴシックを持っていって、課題をもらうことになった。
そのうえで、ヴィオラ名曲31選をひとつづつやっていく。これをテキストみたいにして、一つの曲が出来かけたら、次の課題をもらうことになった。
とりあえずは9番のバッハのアリオーソ。毎回、講評があって点数がつく。今回は60点。とにかく音程でかなり減点された。あとボウイングが小さい。特に後半は譜読みも怪しい。おそらくダイナミクスなんかも何もできていない。それでも60点もらえたのは、それなりに一所懸命練習していったので、あまり辛い点数でやる気を殺いでもだめだという温情的判断だと思われる。
そして、これもバッハで「G線上のアリア」。
こっちは、いつものスタジオではなくて、3カ月に1回ぐらいの割合であるアンサンブルレッスンの課題。まだまだ先だと思っていたのだが、もう1ヶ月もないぞ、という局面になってきたので、そろそろ練習しなければ。
誘ってくださった方は「ゆる~いアンサンブルです」と仰っていたが、いままでの経験では決してゆるくはない。たぶん、その先生のいつものレッスンがかなり厳しくて、アンサンブルの方は私のような部外者がいるので、先生がちょっと遠慮されているから、いつもそこでレッスンを受けておられる方には「ゆるく」感じられるのだろう。
そして積み残しているヘンデルのヴァイオリンソナタ4番。
一応、発表会は終わったのだか、もうちょっとまともに弾きたい。放っておくとどんどん劣化するので、時間があればさらえるとか、せめて「通せます」という状態はキープしておきたい。
あと、葉加瀬太郎の「ANOTHER SKY」と、前に発表会で弾いたバッハの無伴奏チェロ組曲1番プレリュード。
しばらくこんな感じで練習しよう。
2016年10月9日日曜日
ハ音譜の初見
レッスンがあった。
前の記事に書いたが、発表会後、練習の目標を失っている。「とりあえず」という感じで、葉加瀬太郎の比較的易しい曲を弾いているのだが、どこをどう練習すればいいのかが見えてこない。こういう曲を聴いていると、楽譜では同じように書かれているのに、一つひとつの音がすべて違うのがわかる。同じような二分音符でも、その中での強弱の付け方やビブラートの掛け方、弓の運び方や音色の出し方、すべてが違う。こっちはおんなじ音を出すのがひと苦労なのに。
ま、それでも何とか「葉加瀬太郎のANOTHER SKYですね」っていうことが分かるようにはなってきたのだが、向こうがジェット機だとしたら、こっちは鳥人間コンテストみたいなもんだ。おまけに楽譜にまちがって「ANATHER SKY」って書いちゃったよ。もうタイトルの段階で違うものになっている。
こんな調子なんだけど、最初だけでも葉加瀬太郎みたいに弾きたい。
を
と思わせたい。鳥人間コンテストでも、最初は「行けるかな」って思わしといて、途中で「あ~ぁ」ってなるやつはテレビに映してもらえるけど、最初から「こりゃ駄目だ」ってやつは映してももらえないじゃないか。
いちお、先生の前で弾いてみた。やっぱり言われるのは同じ。
音程
そりゃ直さないといけないとおころはいっぱいあるけど、まず最初に直すべきは音程。いちばん簡単にそれらしく聴いてもらえるようにするには、まず音程。とくにゆっくりしたテンポの曲だから音程が外れているのがすぐにわかる。それも、小指が届いていないとかいうのはなかなか直せないけど、ポジション移動でちゃんと移動できていなくて、あと全部音程が上ずっているとか、そういうところを、チューナー見ながらでいいからしっかり直すこと。
それと、フォルテのところで調子に乗って大きな音を出そうとすると、音が割れてしまっているから、むしろピアノのところを小さく丁寧に弾いて、フォルテがフォルテに聞こえるようにすること。う~む。葉加瀬太郎のジェット機みたいなヴァイオリンがあれば多少無茶な弾き方しても音が割れたりはしないのだろうけど、こっちは予算も鳥人間コンテスト並みだから・・・。
そんな感じでレッスンが終わってしまう。
もう、お前に言うことはない。
という感じなのだが、いや先生、もうちょっと上手く弾きたいですよ。
そんな悩みを事務所で愚痴っていたら、こんな本が目に留まった。「ヴィオラ名曲31選」。中身をパラパラ見ていたら、「どうぞ借りていってください」ということだったので遠慮なく借りることにした。それでレッスンにも持ち込んで、葉加瀬太郎が終わりかけたところで、
これ、さっき事務室で借りたんですけど・・・
と言って持ち出す。先生曰く
なんか有名な曲が多いから間違いが目立つんですよね~
でも、ま、そんなこと言わずに、この中から何かレッスン付けてくださいとお願いしたら、
じゃ、最初から全部いきますか
なんてことになった。それで最初の曲を弾いてみて、
う~ん・・・
となって、他の曲を探してもらう。次回はバッハを見てもらうことになったのだが、あとで「最初から全部っていうのも面白いかも」って思ったりした。それ、スズキのテキストみたいなので順番に丸もらう感じのレッスンだし、なんかレッスンをしてもらっている感じがある。
それに、初見の練習だとか、楽譜を読む練習にもなる。
そういえば、今日、2曲も初見で弾いたじゃないか。知っている曲ではあったけど、いきなり先生の前で初見で弾くなんてことをしたのは、今回がはじめてだ。進歩は目に見えないところであるもんだ。
2016年10月1日土曜日
この道は何処へ続く
発表会が終わり、近々どこか人前でヴィオラを弾く予定もない日々。なんとなく練習にもモチベーションが沸かない。こういうときこそ基礎練習だ~、と思ったのだが、そんなのすぐに飽きるとわかっているので、先生もお付き合いしてくださらない。
曰く
そんなわけで、葉加瀬太郎の「another sky」を弾いてみる。
うちの会社もご多分に漏れず、実務の大事なところは全部、非正規雇用の社員を扱き使っているのに、5年たったら有無を言わさず雇止めして新しい社員を入れ、またいちから教育をして、やっと使えるようになったらまた雇止めという、お馬鹿な人事政策しか持っていないのだが、今年度そのお馬鹿政策の犠牲になる人が2人ほどいる。去年はベテランの正社員が歌を歌って送ったのだが、今年は「大都さん、ヴィオラを」なんて冗談がでていて、いまのところ断っているのだが、もしかしてそんなことになるかもしれない可能性が2割ほどあるかもしれない、というので、そのネタにこの曲を選んだ。だけどそれは今のところ「人前で弾く予定」のうちには入らないので、練習のモチベーションにはつながってこない。
発表会の日が重なって出られなかった他のスタジオのレッスンでは、G線上のアリアが課題になっているのだが、これはそのスタジオでレッスンを受けるものなので、いつも行っているスタジオのレッスンネタにはならない。
ま、それでも練習しなければならないのは事実なのだが、そこのレッスンは3カ月に1回ほどしかないし、まだ先だし、いやそんなこと言っているうちにすぐ「あ、もう次の週だ」なんてことになるのだけど、なんとなくまだエンジンがかからない。
先週、以前お世話になったアンサンブルの定期演奏会を聴きに行った。本番前に楽屋に行くと、こんな特徴のない私のことを大勢の方が覚えていてくださって、中には「また一緒に弾きましょう」と言ってくださる方もおられて嬉しかった。演奏を聴いていると、自分も舞台にいるような気分になる。昨年は、トラの陰で弾いているふりをするのが精一杯だったが、いままで経験したことがないぐらい楽しかった。これがちゃんと弾けるようになったらどれほど楽しいかと思う。
ただ、このアンサンブル、地理的にとても遠いのだ。移住でもすれば心おきなく参加できるのだが、小さくてもいいからリフォームして楽器が弾けるようにできる家と、50mプールほどの大きさの農地、それと家庭問題に詳しい弁護士を紹介してもらえないものだろうか。
バヨ先生は別のオーケストラを紹介してくださった。紹介と言っても、「あそこなら、あまり技術のことを気にしなくてもやっていけますよ」という、なんか褒めているのかなんなのかよくわからない紹介なのだが、たまたま明日はそこの定期演奏会があるので、それも聴きに行こうと思う。
そこはアンサンブルではなくて、管楽器もあるオーケストラ。「そういうところでやるのも、また、楽しいですよ」とのことだが、まずは演奏会で雰囲気を見てみたい。
やっぱりそんな感じで、常に自分ができるレベルの少し上ぐらいの目標を持っていないと、なかなか練習に身が入らないものだなぁ、とつくづく思う。
曰く
ちゃんと弾けるようにしようと思えば言わないといけないことはいっぱいあるんだけど、それやりだすと終わらないし、そんなことよりも何か弾きたい曲を弾いている方が楽しいに決まっているし、そういう中で、もっとこうした方がいいですよ、っていうアドバイスならできるんですけど、いまから真剣に練習してプロみたいに上手になろうというわけでもないですから。うむむ。お見通しでしたか。
そんなわけで、葉加瀬太郎の「another sky」を弾いてみる。
うちの会社もご多分に漏れず、実務の大事なところは全部、非正規雇用の社員を扱き使っているのに、5年たったら有無を言わさず雇止めして新しい社員を入れ、またいちから教育をして、やっと使えるようになったらまた雇止めという、お馬鹿な人事政策しか持っていないのだが、今年度そのお馬鹿政策の犠牲になる人が2人ほどいる。去年はベテランの正社員が歌を歌って送ったのだが、今年は「大都さん、ヴィオラを」なんて冗談がでていて、いまのところ断っているのだが、もしかしてそんなことになるかもしれない可能性が2割ほどあるかもしれない、というので、そのネタにこの曲を選んだ。だけどそれは今のところ「人前で弾く予定」のうちには入らないので、練習のモチベーションにはつながってこない。
発表会の日が重なって出られなかった他のスタジオのレッスンでは、G線上のアリアが課題になっているのだが、これはそのスタジオでレッスンを受けるものなので、いつも行っているスタジオのレッスンネタにはならない。
ま、それでも練習しなければならないのは事実なのだが、そこのレッスンは3カ月に1回ほどしかないし、まだ先だし、いやそんなこと言っているうちにすぐ「あ、もう次の週だ」なんてことになるのだけど、なんとなくまだエンジンがかからない。
先週、以前お世話になったアンサンブルの定期演奏会を聴きに行った。本番前に楽屋に行くと、こんな特徴のない私のことを大勢の方が覚えていてくださって、中には「また一緒に弾きましょう」と言ってくださる方もおられて嬉しかった。演奏を聴いていると、自分も舞台にいるような気分になる。昨年は、トラの陰で弾いているふりをするのが精一杯だったが、いままで経験したことがないぐらい楽しかった。これがちゃんと弾けるようになったらどれほど楽しいかと思う。
ただ、このアンサンブル、地理的にとても遠いのだ。移住でもすれば心おきなく参加できるのだが、小さくてもいいからリフォームして楽器が弾けるようにできる家と、50mプールほどの大きさの農地、それと家庭問題に詳しい弁護士を紹介してもらえないものだろうか。
バヨ先生は別のオーケストラを紹介してくださった。紹介と言っても、「あそこなら、あまり技術のことを気にしなくてもやっていけますよ」という、なんか褒めているのかなんなのかよくわからない紹介なのだが、たまたま明日はそこの定期演奏会があるので、それも聴きに行こうと思う。
そこはアンサンブルではなくて、管楽器もあるオーケストラ。「そういうところでやるのも、また、楽しいですよ」とのことだが、まずは演奏会で雰囲気を見てみたい。
やっぱりそんな感じで、常に自分ができるレベルの少し上ぐらいの目標を持っていないと、なかなか練習に身が入らないものだなぁ、とつくづく思う。
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