ヴィオラの弓を折ってしまった。
先月から始めたアンサンブル練習での惨事。心まで折れてしまう。たまたま2m以内におられた先生が、飛び散った欠片を丁寧に拾い集め、
あ、これなら直りますよ
と仰って、どうやって直すのかを解説してくださる。周りのみなさんは興味津々。なるほど、と聞き入っておられる。いや、実は2年前にヴァイオリン弓を同じように折ったことがあるので、直し方は知っているのだが・・・
ともあれ、その時もたしか修理代は1万円はしなかったはずだと思い出して、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。おかげで帰りの駅でホームから落ちなくて済んだ。
ところが工房に持って行くと、折れた場所が前回よりも下の方、つまり弓毛をいれる溝というか、いやとにかく折れた場所がわるくて、もしかすると直らないかも、ということ。
あぁぁぁ、階段から転げ落ちそうな落ち込み。
日数も少しかかるということなので、とりあえずは折れた弓を預けてきた。
あくる日になって、ちょっと気持ちが変わってきた。
実は、ヴィオラを買うときに、この弓に関しては相当妥協して買ったものだ。衝動買いに近い買い物だったのだが、多少の理性はあって、楽器はこれっと決めたのだが、弓もケースも大盤振る舞いする訳には行かなかった。弓も2種類、ケースも2種類並べて、どちらを取るか考えた挙句、弓はいずれ買い替えることがあるかもしれない。なにせその時はヴィオラ初心者だったし、弓の違いもよく分からなかった。そのうちに弓の違いも分かってきたときに買い替えることも出来ようが、ケースはその時に買ったらあとで買い直すこともあるまい、という、分かったような分からないような理屈でケースにおカネを傾斜配分し、弓は楽器とは不釣り合いなほど安いもので済ましていたのだ。
幸い、アンサンブルの方がヴィオラ弓を貸してくださった。この借りた弓が確実に折れた弓よりも弾きやすい。次回の練習で、しばらくお借りできないか相談して、ゆっくりいい弓を物色しようと目論んだりしているところ。大阪市の大手弦楽器店に行こうか、工房で相談して見繕ってもらおうか、アンサンブルの先生に相談しようか、弓の選び方をいろいろ思案しているのだが、おカネをどうやって工面するかだけは思案しても答えが出ない。
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