2015年2月8日日曜日

踊りと音楽

 大袈裟なタイトルを付けたが、今日は身内の話なので、関心がなければご退室を。

 上の娘は高校の吹奏楽部でオーボエを吹いているのだが、そこの吹奏楽部ではオーボエは屋外では吹かさないようにしているらしい。ネットで見ていると、娘の高校以外でもそういうところが多いようだ。ヤマハのホームページにもそれを示唆するようなことが書かれている。吹奏楽部ではマーチングもあるのだが、その時はフラッグパフォーマンスなどの踊りをするそうで、その指導をしてくださる先生もおられるらしい。私の娘に踊りが出来るのか、と不安になるのだが、先生のご指導の賜物で本人は「大丈夫」といっている。

 最近は体育の内容で創作ダンスが必須になっているらしい。子供向けのダンス教室もあるようだ。ダンスパフォーマンスが売りのアイドルグループが全盛を極めている。私が若い頃はストリートダンスなんてものは不良のやるものと、どこか斜に構えて見ていたものだが、最近ではそういう偏見もないようだ。

 ところで、前から気になっているのだが、ダンスの振り付けというのはどうやって伝えるのだろうか。学校の授業でやるとなれば、創作ダンスの中にこういう動きを取り入れること、とか、この動きが出来れば加点する、などといったことが指導書に書かれていたり、そういう基準に基づいて採点がなされて成績をつけていく必要があるとおもう。子供向けのダンス教室も全国で展開しようとすれば、どこでも均質なサービスを提供しないといけないので、どういうダンスをさせるのかが何らかの形で記録されているように思うのだが、どうもそういうものにお目に掛かったことがない。娘も、先生がやっているのを見て覚えた、とか、「みーぎ、ひだり、くるっとまわって、はいポーズ」みたいな感じで覚えたとか、そんなことを言っている。楽譜のような決まった表記法で記録されるものではないようだ。分からないときは動画を見て覚える、ということなので、あるいはそういった録画や動画再生が手軽にできるようになったのと表裏一体でダンスパフォーマンスが流行っているのかもしれない。

 バロック音楽には、「メヌエット」「シャコンヌ」「ジーク」などの表題が多いが、これは実は踊りの型らしい。以前、何かで、それらの踊りのステップを足の形と矢印で書き表した「指南書」のようなものを見たことがある。詳しくはないのだが、もしかするとこういった踊りは何らかの表記法で踊り方が定められていて、それを会得するのが貴族たちの教養だったのかもしれない。いまのダンスパフォーマンスは音楽が先にあってそれに合わせてダンスをしているのだが、バロックで踊りの名前のある曲は、もしかすると踊りが先にあって、それに合わせて音楽が作られているのか・・・・
 私には敷居の高い世界ではあるが、そんなこともちょっと意識すると、ヴァイオリンも面白いのかもしれない。

 仕事で1週間ほど渡航していたので、久しぶりにヴァイオリンに触れた。出発前にドッペルを思いっきり弾いて出掛けたのだが、帰ってきて再び弾いてみるとなかなか弾けないものだ。いや待てよ、出発前もそんなたいして巧くは弾けなかったから、決して退行はしていない。

 娘曰く、音が出なくてもいいからオーボエの形をした棒があって運指だけでも練習出来ればいいのに。それは同感。指板と顎で挟むところだけの棒に弦が4本張られていれば、いちおう練習は出来る。音楽の教科書の裏表紙にあった鍵盤の絵と同じかもしれないが、そういうものなら出張先でも持って行けるなぁ、なんてことを考えたりした。



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