2014年10月31日金曜日

吹奏楽部のAfrican symphony

 私が高校生のときにはなかったのだが、いまは県レベルだとか全国レベルの総合文化祭というのがあるらしい。体育会の方には「総体」というのが昔からあったが、それの文化部向けということのようだ。吹奏楽部の演奏は、おそらく花形のひとつだと思う。
 上の娘は高校の吹奏楽部に所属していて、今日はその「総文」に出掛けて行った。ちょうど祝日に出張があって、今日が振替で休みだったので聴きに行った。

 会場は客席1200~1300人ぐらいの市民ホール。平日なので、私のように聴きに来ている家族もそれほど多くはないのだが、とにかく会場は制服の高校生だらけ。圧倒的に女子学生が多い。私の吹奏楽のイメージは、警察音楽隊とか消防音楽隊とか、かっけー制服を着て、バトンを持った指揮者を先頭に行進してくるというものなので、男性が中心というものなのだが・・・。

 お昼ぐらいに会場に着いて、うちの娘の高校だけでなく、いろんな高校の演奏を聴いた。大人数で「どうだ」と言わんばかりに大音量を響かせるところ、少人数なのにひとり一人がソリストのレベルでめっさ上手いところ、フラッグパフォーマンスだとかいろいろな演出で盛り上げるところ、歌謡曲や映画音楽などのポップスで勝負してくるところ、吹奏楽の王道とも言える曲(だと思う)で正面勝負してくるところ…。それぞれに特徴があって面白い。

 圧巻は、いろんな高校の選抜メンバー(か希望者かはわからないが)による合同演奏。出場校の中には部員十数名の小さな吹奏楽部もあるが、そんなところのメンバーにはたまらないステージだと思う。うちの娘のところはそこそこ人数もいるのだが、合同となると人数は200名弱。これを圧巻と言わずして何を圧巻と言えよう(ちょっと大袈裟か)。そこで、タイトルにあるAfrican symphonyが演奏された。

 この曲は以前からお気に入りの曲だった。
 アフリカの土は未だ踏んだことがないし、踏む予定もないのだが、この曲には明らかにアフリカが描かれている。以前は佐渡裕さんの指揮で演奏されるものをテレビで見たのだが、その時も目頭が熱くなった。アフリカの大地、大自然、そこに暮らす人々が紡ぐ文化。そういったものへの憧憬やリスペクトなしには弾けない曲だと思う。

 今日の演奏でっも、どっかの高校の吹奏楽部の顧問をされておられるであろう、アフリカンな印象の髭を生やされた先生が、佐渡裕顔負けに全身を使って指揮をされておられた。高校生たちもそれによく応えて素晴らしい演奏だった。涙が出てきた。

 いや、それにしても、全体を通じてホントに楽しそうだった。自分がこの娘ぐらいの歳のときは音楽にも楽器にも無縁だったから、ホントに羨ましい。

2014年10月28日火曜日

新バヨ先生きまる

 前回の記事で設置した「いいね」「どうでもいいね」「もういいね」ボタンですが、試してみたのですがうまくカウントアップされません。GOOGLEブログでもこの機能を使っている人はあまりいないのか、トラブルの原因もネットには上がっていなくて、ちょっと困りました。
 ま、チェックボックスにチェックすることは出来ますので、それで当面は「チェックできた」と満足してください。 ←何が面白いねん!!

 さてさて、いつもお世話になっているスタジオから、新しい先生が決まったという連絡があった。まだ学生さんらしい。そういえば前の先生も最初は学生さんで7年ほどお世話になった。今度の先生にも長くお世話になれればいいと思う。まだ学生さんということは、レッスンをされた経験もあまりないかもしれないし、きっと緊張されているに違いない。私を含めて、なぜかヴァイオリンの生徒はおっさんが多いので、ちょっとびっくりされるかも… などと、どっちが先生だかよくわからない心配をしたりしつつ、次のレッスンを楽しみにしている。

 

2014年10月24日金曜日

いいね! どうでもいいね! もういいね!

 最近、ブログというものがあまり流行らなくて、FACEBOOKだとかTWITTERだとか、LINEだとか、気軽に、一日に何回もデータをアップするような、そういうメディアの方にシフトされている方が多いように思う。私などは話が長くてくどい性格なので、そういうのがあまり似合いそうにないのだが、FACEBOOKの「いいね!」ボタンを真似して、このブログにも「いいね!」「どうでもいいね!」「もういいね!」のチェックボックスを設けてみた。
 実は前から、某ブログサイトの「○持ち玉」を真似て、「そっか」「へぇ~」「わかる~」などのリアクションを設定していたのだが、ほとんどチェックを入れていただいた試しがない。どうやらスマホで見たときは表示されないようなので、ぜひパソコンで見て、チェックを入れてやってほしい。

 「いいね!」はFACEBOOKと同じ。
 ただ、世間のお役にたとうとか、誰かに気に入ってもらおうとか、そういう意図で書いている記事はほとんどないので、本当に役に立たないなぁと思われた時は「どうでもいいね!」をチェックしていただきたい。
 最近、歳をとってますます言うことがウザくなっているので、そう思われた時は「もういいね!」をチェックすることもできる。
 ちなみにどれをチェックしても、投稿者への賛美としてカウントすることにしている。
Antonio VIVALDI Concerto Op.51 No.4
"Alla Rustica"

 さてさて、もうすでにだいぶくどくなっている様相を呈しているが、ヴァイオリンの方は、もっか久しぶりのバヨ会に向けて、ちょっと前に弾いていたAllaRusticaを復習中。4年前の発表会で見事に玉砕した曲だが、その後、バヨ会で何度も弾いてもらって、ちょっと嬉しく思っている曲だ。

 大人からヴァイオリンを始めた人の中にも、「あたらしいバイオリン教本」だとか、ザイツだとかを真面目にされておられる方もいるが、私の場合、そういう地道な練習はできないと先生に見抜かれていて、発表会が終わるとすぐに「次の発表会はどうしますか」という調子になる。そこで「これを弾きたいです」と差し出した曲が採用されると、2年間、そればっかり練習することになるので、曲に対する思い入れは深い。AllaRusticaも、そういう思い入れの強い曲だ。

 三連符が延々と続くちょっと特異なリズムだが、ファーストポジションで全て弾ける。11月24日なので、興味のある方はご連絡を。

 

2014年10月19日日曜日

JAZZ FESTIVAL

 私の住んでいる街は、全国47都道府県庁所在地の中で、私が知る限りにおいて2番目に寂れた街だが、春には、県立の大きなオペラホールを中心としたクラシック音楽のお祭りがあり、秋には小さなホールや湖岸の緑地、湖上観光船などを舞台にしたジャズフェスティバルがあって、ちょっとした音楽の街だ。今日はそのジャズフェスティバルに行ってきた。
この船ではライブはありません
もう1隻の方です

 会場は、湖岸緑地に設けられた特設ステージ、公園の片隅にあるような普段は子供たちが走り回っているようなステージ、パイプ椅子を50脚ほど並べるとたちまちいっぱいになるようなホール、駅前広場、教会など、立派かどうかといえば立派ではないが、そこに全国からいろいろなジャズバンドがやってくる。運営はすべてボランティア。プログラムはほとんどが賛助広告というもの。この手作り感がいい。

 最初に聴いたのは湖岸緑地の特設ステージ。十数名の金管バンドだった。社会人バンドと仰っていたから、他に仕事を持っておられるアマチュアだと思う。年齢は私と同じぐらいだろうか。そこそこの年齢の方ばかりだった。このジャズフェスティバルにも毎年参加されているが、3月にはライブハウスで定期演奏会(ジャズの世界ではなっていうのか忘れた)をされているようだ。歳をとってもこうして一緒に何かを出来る仲間がいるのは、なんだか羨ましい。

 公演時間はどれも40分と決まっていて、次の公演までに20分の休みがある。その間にお目当てのところに移動するということになっていたので、小さなホールに移動。そこはゲストの方で、ジャズを好きな方には名前の通った方のようだ。ホールの中は、最初からこれをお目当てに来たという人や、私のようにプログラムを見てからこれにしようと思ってきた人、通りすがりの人などで満席。立ち見の人垣が2重3重になっているぐらいだった。演奏も、さすがはプロ、というレベルだったが、ピアノの人は普通にサラリーマンをしていて、定年退職後にこの道に入られた人という紹介があった。なんだかこれも羨ましい。

 その次に見に行ったのはまたアマチュア。東京から来たという、サックス、ピアノ、ウッドベース、ドラムの4人組だったが、これは圧巻だった。さっきのはプロなので、もちろん演奏レベルは高いのだけれど、ある意味それはプロなんだから高いはず。低いものは出せないというプライドもあるだろう。それよりもアマチュアでこれだけのレベルの演奏が出来るということの方がすごい。楽しいという気持ちも伝わってくる。聴かせどころのソロなんかは「どや」というストレートな気持ちも伝わってくる。

 ほかにもいくつかの演奏を聴いてきたが、演奏されている方ひとりひとりに、音楽や楽器との出会いがあって、ジャズとの出会いや音楽への思いがあって、仲間との出会いがあって、いろんな苦労があって楽しみがあって、なんだかそういうことが少し垣間見れて楽しいイベントだった。毎年続いていって、来年もこの人たちの演奏を聴く機会があればいいなと思う。

2014年10月13日月曜日

旧式電子機器が久々活躍

月曜日。
 祝日で会社はお休みなのだが、目覚ましは曜日で設定しているので、いつもの時間に無粋な音で(音は選べるのだが、心地よい音では起きられないので、あえて無粋にしている)目を覚ます。
 台風接近で子供たちのクラブ活動は中止。妻はお出掛けの予定だったが、それも中止になったので、家の中でごそごそしているのは私だけ。こういうのは「○○亭主」っていうのか・・・

 雨は降っているが、そんなに強くはない。みんなが寝ているうちにクルマを暗闇に出し、ひとりヴァイオリンを弾いて至福の時間を過ごす。
 世に「早起きは三文の得」というが、この時間はおカネには代えがたい。

 今日はヴォイスレコーダーを取り出してきた。

 自分の演奏を録音しようというものではない。以前、葉加瀬太郎のくだんのCDを買った時に、確か練習用にこのヴォイスレコーダーに音源を取り込んでいたのを思い出したのだ。
 いや、そんなことしなくても新しいスマホに取り込んだらいいじゃん、 と思うところだが、とにかく情報機器には疎くて(会社に就職したときは、まだパソコンが50万円ぐらいする時代だった)、まだ、自分のCDをスマホに取り込むことが出来ない。何とかというアプリをパソコンにインストールするんだということが書いてあったのだが、そのインストールが上手く出来ず、しかも、インストールに失敗して以降、パソコンの具合がすこぶるわるいのだ。

 ヴォイスレコーダーのいいところは、音源の再生速度を変えられるところ。
 会議の議事録を取るときに、早口でまくし立てるやつ方の発言をゆっくり聞いたり、あ~う~とかいうのが多くて的を得ないやつ(これは「やつ」でいいか)を早送りで聴いたりするためなんだろうけれど、これが楽器の練習にはなかなか都合がいい。上手い具合に、音程が変わらないような工夫がしてある。

 現状、最大の課題はリズム。「たーらっ」とか、そんなもんじゃなくて、とにかく文字に書けないような複雑なリズムが、またおじさんには大変なのよ。先生は、手を叩きながら歌うとか、足で拍をとりながらとか、そんなことを仰るのだが、
ムリ!
こうなったら、聴き覚えしかない。

 まず、ピアノ伴奏だけエディションを2倍ぐらいの速さ(というか遅さ)で聴きながら、それを伴奏にしてヴァイオリンを弾いてみる。これが意外と難しい。全音符とか出てきたら、たちまち弓の長さが足りなくなってしまう。仮に弓が長くても手が届かないからいっしょなのだが・・・。それに、あまりにも遅いのでリズムが取れない。

 次に同じのを標準の速さで再生しながら弾こうとするのだが、これは最初から結果は分かっている。予想通りの結果になった。

 そこで、ヴァイオリンを置いて、この速さで歌ってみることにした。これも結構難しいが、意外に楽しい。家ではなかなか出来ない練習だ。ちょっと楽しかったので、次はエアヴァイオリンを付けてみた。なんだか気持ちいい。次は歌詞をつけて、と思ったのだが、その前に音程がかなり酷いので(歌の音程ね)やめにした。

 最後は1.5倍ぐらいの遅さで、まず歌って、それからヴァイオリン。当面は、これぐらいの速さで弾けるのが目標かな?

2014年10月12日日曜日

大型台風接近!

 もともとは火曜日の朝ぐらいだという予報だった大型台風の接近が、月曜日の夜に早まった。その影響でJRは月曜日の午後2時から間引き運転、午後4時以降はすべて運休、ということが前の日から決まっているらしい。
 そんな訳で、明日のレッスンは延期。いまの先生の最後のレッスンの予定だったのだが、次の先生が決まらないまま、1か月間、レッスンがないということになりそうだ。たぶん、ご退職の予定で既にほかの仕事を入れておられるのだろう。

 そんなことで、しばらくは葉加瀬太郎ばかり練習することになりそうだ。
 今日は、家族が全員お出掛けだったので、家で雨戸を閉めて、晩ご飯の準備をしながら「情熱大陸」の練習。キャンプ道具のダッチオーブンを出してきて、お肉を弱火でグリルしている間にバヨ練習。間違ったところを直しながら最後まで弾いたらオーブンの様子を見に行く、という繰り返し。
 ときどきCDに合わせたり(これはまだ無理だということが判明した/いえ判明ではなく確認できた)、まだいまやっている曲が弾けないのに次やる曲を物色したり。のんびりした休日を過ごした。
 前回の記事で紹介したCD収録曲のうち、この曲が結構、カッコいい。ヴァイオリンだけでなく、ピアノが結構難しくて、聞かせどころが満載。この映像ではちょっとそこがないけれど。
 いつ弾けることやら。


2014年10月7日火曜日

練習しろよby葉加瀬太郎

 今年の始めにバヨ先生が交代になったところなのだが、新しいバヨ先生もご退職されることになった。なんでも、ずいぶん遠くからお越しいただいているらしいので、結構、ご負担だったのかもしれない。次の先生はまだ決まっていなくて、どうなることやら、というところなのだが、いまのバヨ先生のレッスンは予定ではあと1回。後任の方が決まらなければあと数回ロスタイムがあるかも、というところだ。

 そういうことならば、と前回のレッスンからは「情熱大陸」に絞って見ていただくことにした。最初にこの曲を見ていただくときに、「これ、得意ですよ」と仰っておられたので、もしかすると他の先生に見ていただくより、いまの先生に見ていただくのがいいかもしれない、と思ったからだ。ヴィヴァルディなら他の先生でも見ていただける・・・ 「情熱大陸」でも見ていただけるのだろうけれど、もしかして「クラシック以外はダメ」なんて仰る先生だったら、「情熱大陸」はお蔵入りになってしまう。
Taro Hakase Sweet Melodies for Violin and Piano

 ところで、いつも使っている楽譜は、葉加瀬太郎の有名どころがいくつか収録されているもので、ヴァイオリンのソロ譜とピアノ伴奏譜がセットになっているもの。これのいいところは、別売で2枚組のCDがあって、1枚は葉加瀬太郎がピアノに伴奏をさせてヴァイオリンを弾いているもの、もう1枚はピアノ伴奏だけというもので、それをカラオケにしてヴァイオリンを練習しなさい、という体裁のものだ。
 買った当初に何曲かを冗談半分で弾いてみたのだが、どれもこれも、出だしのところだけとか、サビのところだけとかなら何となくそれらしくは聴こえるけれど、必ず途中に難しいところがあって弾けないとか、何となくそれらしいけど、何となく違う、という何となく微妙な感じにしか弾けなかった。
 いま弾いている「情熱大陸」もそんな感じなんだけれど、先生に何度かレッスンを付けてもらうと、何となく違うという部分がだんだん少なくなっていって、何となくそれらしいという割合が増えていく感じがする。
 「情熱大陸」が何となくそれらしく弾けるようになったら、他の曲もなんとなくそれらしく弾いてみたい。