先月に引き続き、隣県の県庁所在地までアマチュアのカルテットを聴きに行ってきた。今度はロビーコンサートではなく、7~8百人は入ろうかという立派なホール。前回も書いたが、プロではなくてアマチュアでこんなホールを借りて、いろんな段取りをして、練習もして、それも4人だけでコンサートをするなどというのは凄いことだと思う。ただ演奏をするだけでも凄いと思うのだが、今日のコンサートはもっと凄かった。ただ弦楽四重奏を演奏して聴かせるというだけではなくて、それに解説が入るのだ。アマオケの演奏会に行っても、プログラムの曲目紹介で簡単な薀蓄が並べられていることはあるが、今日のをそんなふうにプログラムに載せたら、きっと2~30ページの立派な冊子になるだろう。それもただ話をするだけではなくて、途中で実際に演奏して例示をしたり、手拍子を打たせたりと、とにかくステージの上にいる人の「楽しませよう」という思いが伝わってくる。
弦楽四重奏がどういうものなのか、ソナタ形式がどういうものなのか、そういうことを実際に演奏する曲を例にして説明された後でその曲を聴く。そうすることで、とりわけ普段はあまり意識しないセカンドヴァイオリンやヴィオラの音を良く聴くことが出来た。「主旋律以外のところは実はこんなふうにしているんですよ」という話しがあって、いくつかのフレーズを例示されていたので、「うん、なるほどなるほど」と思って、それを聴き取ってやろうと思って聴いていると、セカンドヴァイオリンもヴィオラもいい味を出している。4つのパートそれぞれを楽しめたので、何も話を聞かないで曲を聴くよりも4倍聴けたように思う。
解説を聞いて音楽を聴くというのは学校の音楽の時間のレコード鑑賞みたいなのだが、学校の音楽の時間はこんなには興味を持てなかった。今日のが授業だったらもうちょっと成績良かったかもしれない。
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