前回のレッスンでは、1番、3番、4番が課題になった。2番は息抜きぐらいに、ということだった。1番を見ていただいたときに、音程があまりにもひどかったので、まずはそれ。例えば 開放弦→2指→4指→2指 運指(というのかどうかわからないが)するとき、正攻法ではいったん2指を押さえたら、その2指を離さないで、2指と4指の間隔をしっかり身体で覚えるように練習するのだが、大人になってからだと、そんなふうに柔軟に身体(指)が動かない。それで先生曰く、2指は離してもいいから、とにかく音程をしっかり取る。4指を正確に取ったあとの2指も、しっかり低めに取る、とのこと。その教えを守って、音はあまり出せないけれど、とにかく左手の練習だけは、毎日(とは行かないまでも2日に1回ぐらい)はするようにしてきた。
その甲斐があって、今日は、音程は「だいぶ練習されましたね」と褒めていただいた。
次はボウイング。今日のレッスンでは、全弓と短いボウイングを交互にするようなボウイングが課題になった。音を出さないと練習できないので、練習環境の制約が大きくなってしまうが、平日は今まで通りフィンガリングの練習をしつつ、休日に集中してボウイングを練習するとか、ちょっと工夫していくしかない。練習するべき曲は絞られたので、いまがそういう練習のチャンスだといえる。
Kayserの練習の成果は、アンサンブルの曲にも出てくる。
アンサンブルレッスンは、メンバーが揃わないのでしばらく出来ないのだが、今日のレッスンでは、前の順番の方がアンサンブルの課題になっているモーツァルトのメヌエットをされていたので、お帰りになるのを引き留めて、15分ほど合わせていただく。いままで音程が不安定だった4指だとか3指がシャープになるところが、先生に言われれば反応できる程度まで改善できるようになった。最初に弾いたときは低かったのだけれど、「低いですね」と指摘されれば、ちゃんと取れる。以前は、いくら高くとろうと思っても取れなかった。
15分間、合わせる練習をした後で、Kayserを15分ほど。そこでボウイングが課題になり、そこを練習してきましょう、ということになって、残り15分は再びモーツァルト。アイネ・クライネ・ナハトムジークの第1楽章。ここでもボウイングが課題になる。それも、もしかするとKayserでしっかり練習しておけば、いままでよりもしっかりと曲想の付いたモーツァルトになるのかもしれない。