2022年2月20日日曜日

録音からの…

 先週、アンサンブルの自主トレをやった。

 スタジオが空いているところを確認して、みなさんの予定を調整して…。あっ、これなんとなく懐かしい。こういうことをしている自分が。

 ともあれ、カノンを演奏するのに必要な4人と録音技術者が集まって、早速練習してみる。このメンバーのうち、チェロと合わせる機会がいままで余りなかった。さてさてどうなることか、と思っていたら、あらら、最後まで弾けたじゃん。ま、本番も近いのだから当たり前と言えば当たり前なのだが。

 録音の方は有無も言わさずに実行。弾き終わるとすぐに再生が始まる。

 ん、ん、ん

 ま、いちおう弾けたと思ったのだが、なんかゴチャゴチャした感じ。今度の発表会はスタジオの20周年記念でもあるので、20周年に相応しい発表にしよう、ということで、いろいろ、ああでもない、こうでもないと議論が始まる。

 ゴチャゴチャするのはお互いが主張しすぎなのがたぶん原因。カノンは、自分が主役のところと他人が主役のところが交互に出てくるので、自分が主役の時は一歩前に出て、他人が主役の時は一歩下がって弾いてみよう、などという、いいアイデアなのか降らないアイデアなのかよくわからないことをやってみる。

 音が前に進まない感じは何なのだろう。みんな走らないように気を付けて、チェロの音に合わせて拍を取ることに集中している。その結果、弓の動きが固くなっている。走るのはダメなんだけれど、弓を返す前のところで返す準備がちゃんと整っていれば、全体的に「前へ、前へ」という印象になるんじゃないか。確かに録音は「ギーーコギーーコ」って感じで弾んだ感じがなく、なんとなく「ドスン、ドスン」と歩いている感じ。

 そんなこんなで2時間ほど練習。

 それで今日のレッスン。

 先生に、「ずいぶん練習されたんですね」と褒められる。褒められるとやっぱり嬉しい。

2022年2月12日土曜日

はなしたくない

 発表会までもう数週間ともなってくれば、それなりに「落しどころ」みたいなのをみつけて、そつなく弾くことも考えていくフェーズになっていくのだが、それでも、ここだけは何としても弾きたいというところは出てくる。フィギュアスケートの羽生結弦選手がクワットアクセルにこだわるように、スノーボードの平野歩夢選手がトリプルコーク1440にこだわるように、いくらそつなく演奏できたとしてもこれだけはちゃんと弾かないと収まらない、というフレーズはある。いま、やっているモーツアルトでいえばこのフレーズ。
失礼、間違えました。。。
このフレーズ。
原曲は変ロ長調のところ、ヴィオラ用にト長調にアレンジされているので、
ソ#ファドーーラ#ファラソーー
となる。ソ#ファはD線1ポジだけど、その次のドはA線8ポジ3指という鬼フィンガリング。しかし、ここはさっきの尾崎紀世彦みたいに「はな⤴し~~~」とたっぷりビブラートをかけながら、マイクを離さないと音が割れるぐらいの声量、もとい音量で弾きたい。しかし、ご存じの通り、ポジションが上がれば音程も取りにくくなり、かつ音量も出なくなる。氷上雪上の彼らもこうして悩みつつそれを克服してきたのだろうか。。。自分にはあんまり関係のない世界だけど。