いまさらだが、真剣に音階練習をしなければいけない、切羽詰まった必要を感じている。
『ヴィオラ名曲31選』を順番にレッスンで見ていただいている中で、ヘ長調で3ポジがたくさん出てくる曲を見てもらっているのだが、C線だとかD線だとかの3ポジの音程がとにかくよくない。というかC線まで指が届かない。それで、3ポジでヘ長調の音階練習をしっかりするように、とのことだった。3ポジだと、C線1指がファになるので、そこから始まってA線3指のファまでの2オクターヴを行ったり来たり、ただそれだけなのだが…。
下から、ファーソラ♭シドレミファーソラ♭シドレミ というのは、何度かやっているうちにだんだんと音程が安定してきた。最初のファさえ取れれば大丈夫。まぁ確かにC線で3ポジを取るのはちょっと怪しい。それも何度かやっていれば、だいたいのポイントがわかってくるのだが、別の日に改めてやってみるとやっぱり怪しい。
それ以上の怪しいのが下降音階。ファーミレド♭シラソファーミレド♭シラソファー って弾いているつもりなのだが、途中で移弦して4指を押さえるところがどうしてもそういうように聞こえない。しかも最後のファが半音以上ずれてしまう。4指のすぐ下に3指を潜らせるのもなんだが難しい。
そんなことで、満足に音階も弾けずに迎えた今日のレッスン。「先生、まず音階を見てください」と自己申告。先生の前で
ほら、こんなに弾けません。
というところを見てもらった。ところが先生からは「大丈夫ですよ。どこかおかしいですか。」という意外な反応。これは「こんなレイトスターターにそんな細かいこと言っても仕方ない」ということなのか。まぁでも「どこかおかしいですか」と仰っているので、「上がる方はいけるんですけど、降りてくるときがうまくいかないんです。」というと、「そりゃそうですよ。なんでも降りてくる方が難しいです。階段だってそうでしょ。上る時はいいけれど降りるときは怖いじゃないですか。」とのこと。その時は「あっ、そうか」と納得して音階のレッスンはそれで終わってしまったけれど、帰ってからいくら考えても、なんだか腑に落ちない。確かに1指から順番に押さえていく上昇音階に比べて、いきなり4指を出さないといけない下降音階は難しいのだが、階段を降りるときの話とどんな関係があるのだろう❓
謎が深まる。