葉加瀬太郎のライブに行ってきた。ちょっと興奮気味。
いやきっと情熱大陸だけは別格なんだ。みんなそれを聴きに来ている。これがなかったら、最後まで変身しないプリキュアみたいな、チャンバラの後で印籠を見せるシーンのない水戸黄門みたいな、いやとにかく最後はこうなるってわかっていても、それを見ないと気が済まない。そしてそれを見るために毎週見てしまうみたいな、そんな感じがする。
それまでは座って聴いていた観客が一斉に立ち上がって手拍子をしたり手を振ったりする。どうやらいつもはここで「はかセンス」というセンスを振るらしいのだが、今回はそれはなしだった。それにしても、みんなが立ち上がり手拍子を打つというその集団行動が、気持ちを興奮させ、非日常の世界への誘う。これこそライブというものだろう。
情熱大陸の前まではみんな座って聴いている。演出は派手だ。いきものがかりとかゆずとか、もしかしたら米津玄師とかのライブもこんな感じなのかもしれない。それを座って聴く感じ。そういうポップスの「ライブ感」のうち半分は、集団行動を通じて得られる会場の一体感だと思うのだが、そういう意味では、最初のうちはちょっと物足りない。確かに目の前で生身の人間が演奏している、という「ライブ感」はあるのだが。それに、オーケストラのコンサートだとかヴァイオリンのリサイタルだと、アコースティックの楽器が目の前で演奏され、それをマイクを通さずに生で聴くという「ライブ感」もあるが、伴奏の音がキーボードなんかで作られていると、なんとなく機械で再生されているような感じで、しかも演出的にも派手にしようとすると、どうしてもマイクを通して音量を大きくしないといけないので、そこの「ライブ感」も薄れてしまう。
それが終盤になって「冷静と情熱のあいだ」が演奏されると、急にステージが近くなったように感じられる。みんながそう思ったがどうか分からないが、その曲を境に急に臨場感が増してきた。次の曲は洋楽の名曲のディスコアレンジ。ここで初めて手拍子が促され、その手拍子が打ち鳴らされているままに情熱大陸へと流れ込む(たしかにあの曲が「冷静と情熱のあいだ」だったんだ)。
客を飽きさせない軽妙なトークはさすが関西人。会場のフェスティバルホールは、葉加瀬太郎が初めてお小遣いでチケットをかってコンサートを聴きに来たホールらしい。改築前のホールだけれど、「いちばん前のこの席です」なんてことも言っていた。オフィシャルYouTubeチャンネルの再生数をどうのこうのという話もあったので、ここに貼り付けておく。
なんでも、同じアカウントから何度アクセスしても、アクセス数にはカウントされないらしい。ここに貼り付けている新しい動画は、ライブが始まる前は4,000回しか再生されていなかったのだが、ライブに来た人がみんな見れば千とか二千とか増えるので、どれだけ増えたかチェックするということだった。このページからのアクセスが多いと良いのだが。
0 件のコメント:
コメントを投稿