とりあえず弾ける
ではなくて、ちゃんと聴いてもらえるレベルにする。「上手に弾けたね」ではなくて、「聴いていて楽しかった」とか「心地よかった」とか「感動した」とか、褒めてもらうのではなくて満足してもらえるような音楽を創る。
発表会ではなくて演奏会
なのだ。
-と、ひとりで勝手にハードルを上げてしまっているようだが、練習していて先生がおっしゃることも、「そこは強く」「そこは弱く」「そこは音程に気を付けて」というようなものから、「そこはこういう気持ちを込めて」「そこはこういうことを想像して」というようなものにシフトしてきた。いや、いままでも仰っておられたかもしれないが、耳に入ってこなかっただけかもしれない。
今回の定期演奏会の曲目の中でいちばん難しそうなのが、エルガーのセレナーデ。まだ弾けないところが残っているが、そこを除けば「とりあえず弾ける」ところまで、やっときた。弾けるようになると、なかなかいい曲じゃないか。弾けるようになると、練習していても楽しくなってくる。弾けるようになると、つい欲が出て、「もっと感情を込めて」なんてことを考えたりする。
セレナードというのは、どうも、想いを寄せる女性に捧げる曲のようだ。ブリタニカ国際大百科事典とWikipediaでは説明が大きく異なるのだが、エルガーのこれは、いったいどんな想いを込めれればよいのか。もし歌詞をつけるならばどんな歌詞なのか。窓辺で聴いてくれている女性にはどんな想いを伝えればよいのか。
serenade
「夕べの音楽」の意。 (1) カッサシオン,ディベルティメントなどと類似の楽曲で,室内オーケストラあるいは管楽器のための多楽章形式をとる。 18世紀,夕べのもてなしや憩いとして人々に聞かせるために作られた。 W.モーツァルトの7曲のセレナードと『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』はその典型。 (2) 慕情を捧げる女性の窓辺で男性が歌う愛の歌。モーツァルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』のなかの"Deh vieni alla finestra",F.シューベルトの"Ständchen"などがある。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
https://kotobank.jp/word/セレナード-87906 2017.7.8アクセス
セレナーデ
セレナーデ(ドイツ語: Serenade(南ドイツ・オーストリアではセレナーデ、北ドイツではゼレナーデ))は音楽のジャンルの1つであるが、一般的な言葉としては、恋人や女性を称えるために演奏される楽曲、あるいはそのような情景のことを指して使う。
各国では、イタリア語: serenata(セレナータ)、英語: serenade(セレネイド)フランス語: sérénade(セレナード)。
日本ではセレナーデもしくはセレナードと呼ぶことが多い。また夜曲((やきょく))あるいは小夜曲((さよきょく))と言う。
親しい相手や、その他の称賛すべき人物のために、夕方しばしば屋外で演奏される音楽を指す。
18世紀のセレナーデに典型的な楽器編成は、木管楽器とヴィオラ、複数のコントラバスであった。これらは「立って」演奏できる楽器であり、セレナーデが屋外ないしは野外で演奏されるという伝統に深く関係するものだった。古典派のセレナーデは、開始楽章と終楽章において行進曲が使われている。これは、演奏家が入退場の際に、しばしば行進しなければならなかったからだろう。
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/セレナーデ 2017.7.8アクセス
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