2017年6月18日日曜日

ロビーコンサート終わり

 ここ1カ月ほど、ずっと課題になっていたロビーコンサートが無事(?)に終了。完璧ではないにしても、そこそこ弾いてるふりぐらいはできたし、なにより楽しかった。
ロビーコンサート
 会場は、同じ県内でも、いつも練習に通っているところからはずいぶん離れた場所。MCで仰っておられたが、今年が10年目だそうだ。ここでも先生がレッスンをされておられるグループがあって、そこだけでは人数が足りないというので、先生がレッスンをされておられる他のグループから人を集めてきて、最後は、これも先生が面倒を見ておられる大学の楽団から学生さんを呼んできて、毎年されているそうだ。

 ステージに載っている出演者は80人ほど。小さなグループだとヴァイオリンばかりというところも多く、特にヴィオラなんてやっている奇特な人は少ないので、そういうところは大きなグループから補うことになる。今回の会場近くのグループにはヴィオラを習っている人はいなくて、うちのアンサンブルから私を含めて3名と、何かあればうちのアンサンブルに必ず来られる準団員(?、ま、私もそうだが)の方、それに学生さんが4名というパート構成。これで何とか80人のうちの8人は確保したといったところ。それでもヴァイオリンが多い。
 さらに途中で、地元のフラダンスサークルの方4~5名が演奏に合わせて踊るというのもあって、とにかく出演者が多い。客席も満員御礼なのだが、そこはやはりロビーコンサート。いくら満員といっても出演者と同じぐらいの人数だ。

 学生さんは「助っ人」というポジションで来られるのでレベルが高い。中には大学に入って初めて弦楽器を触ったという人もいるかもしれないが、とにかく練習量が違う。別に楽しむ分には楽器を始める時期がどうのということもないのかもしれないが、やはり時間のあるうちに、そして練習場所を確保できるうちに始められるというのは羨ましい。隣で全然別の音を出していても気にしないでね。
おじさん、別のパートだから。
と、最初に開き直って、弾けるところだけ弾くと心に決める。

 実際、弾いてみると、拍を読み間違えていたり、半音を取り間違えたりといった「小さな事故」も頻繁に起こる。これは「ヒヤリハット」ではない。すでに間違えているので「事故」だ。たぶん隣の学生さんにも聞こえているのだが、そこは年長者へのものの言い方をよくわきまえた学生さんで、何も仰らない。それはいいのだが、いちばん困ったのが
速い
こと。これは上手な学生さんが速くしているというのではなく、もともと速さの違ういくつかのグループが一緒に演奏すると、一番早いところに合わせて速くなるという法則のようなものがありそうだ。これはかなり強烈な事故になってしまう。
あの人、弾けていない。
というのが客席からみてわかるぐらいの事故になってしまった。

 ともあれ無事に(いや、全然。無事じゃないけど)終了。
 弾けないなりに楽しいものだ。弾けたらもっと楽しいだろうなぁ。

2017年6月17日土曜日

ひとりゲネプロ

 先週のレッスンで先生に「来週、本番なんです」といって半ば呆れられたロビーコンサートを目前に控えた今週の練習は、本番通りの順番で最初から最後までおさらい。ほぼゲネプロだ。

忍者電車 このアンサンブルが本拠地にしているのは、いまや世界的に有名な忍者の里と同じ市。町村合併の前は同じ郡の違う町だった。こんな電車も走ってくる。誰にも気づかれないようにステージからいなくなるという選択肢を示されて最初に思いついたのは忍術。しかし忍術の練習となると生半可な気持ちでは身につかない。きっと命懸けだろう。本番でしくじると手裏剣がとんでこないとも限らない。
 これも町村合併で同じ市になっているのだが、全国でも有名な狸の置物を作っている地域がある。巻物を咥えて消えるより、葉っぱをおでこに当てて化けさせるか。今度のメンバーはいろんなところの寄せ集めだから、狸が一匹ぐらいいても誰も気づくまい。いやしかし、狸としてはクオリティが高いかもしれないが、所詮、狸だからなぁ。

 とぶつぶつ呟きながら練習会場へ。
 ま、しかし、
 本番が近づくと何とかなるもんだね
 もとい。経験的には何ともならないことを何度も経験しているのだが、今回は奇跡的になんとかなってきた。完璧とまではいかないまでも、いちおう弾いているふりぐらいはできる。狸よりはましだろう。

今日は、この前の練習の録音を聴きながら、カラオケボックスで
ひとりゲネプロ
いよいよ明日かぁ。

2017年6月11日日曜日

降り番

 少し前になるが、「オケ老人」という映画を見た。そこで初めて「降り番」という言葉を聞いた。一般的には、オーケストラで自分の楽器の出番がない曲でステージに乗らないことをそういうようだが、映画の中では、それぞれのパートでいちばん下手っぴな人はステージに乗せないというルールを作って、互いに競争させ、それでオケ全体のレベルを上げるというストーリーの中で使われていた。そんなことが実際にあるのかどうかは分からない。少なくともうちのアンサンブルにはそういうルールはないのだが、本番を来週に控えていまの状態では、もう降り番しかない。
 前回の記事でも書いたが、ステージは前半と後半に分かれていて、前半は何とかなりそうだ。ちょっと問題だった紐の曲も、今週の練習ではなんとか付いていくことができたし、そりゃ完璧ではないが、それなりに弾いているふりぐらいはできる状態になった。練習の録音もしたので、あと1週間は前半の曲を集中的に練習して、なんとか本番を乗り切ろう。そんなわけで後半は降り番。ロビーコンサートだから、舞台袖ではなく、パイプ椅子が並んでいる客席の後ろの方からでも見学させてもらおう。いや、ホントに残念だが、どうやら毎年、前の年の定期演奏会の曲から選曲しているようなので、来年はちゃんと出られるだろう。今年はとりあえず様子見だ。

そんなわけで、今週の練習の時に
後半は降り番にします
といって、「しゃぁないなぁ」とかなんとか言われながら、肩の荷を半分降ろす予定だったのだが、反応が予想と違う。「なに言うてんのぉ。あかん、あかん」って言われて、「そんなん本人が無理って言うたはるんやし」などと助け船を出してくれる人もいない。おや、予定が違ってきたぞ。弾ける曲だけでいいはずだったのだが、それはどうも全部弾けるようになれということだったのか。

 ここのアンサンブルは平均年齢も高く70を過ぎた方もおられる。以前はもっと高齢の方もおられて、70歳を超えると好きに弾いてもいいというルールがあったそうだ。いまは75歳以上になっているらしい。国民健康保険法の改正と関係あるのかどうかは分からないが、いまのところ該当者はいないが、あと数年でそこに至る人もいる。とにかく一定の年齢になると、途中でどこを弾いているかわからなくなって2~3小節先に終わってしまうのありらしい。
 結構な高齢になってから、このアンサンブルで初めてヴァイオリンを弾いている人もいる。アンサンブル練習の前に初級者クラスがあって、1~2年はそこでレッスンを受けるのだが、それでもうステージに上げてしまう。「弾ける曲だけ」ということだが、これもどうも「魔法の言葉」のように思えてしまう。

 初めて聞く話ばかりではないが、降り番の話をした日に限ってそういう話をされるというのは、たぶん「降り番は駄目よ」ということをやんわり仰っておられるのだろう。紛いなりにも10年以上つづけていて、練習すればそれなりには弾ける。上手な方ではないが、いちおうこのアンサンブルでは許容範囲に入っているのだろう。その私が「完成していないので降ります」というと、乗りにくい人もいるかもしれないし、それはこのアンサンブルのポリシーに合わないのだろう。

 最近、レッスンの方もアンサンブルの曲ばかり。レッスンはレッスン、アンサンブルはアンサンブルと分けるほどこっちに余裕がない。今日は朝から3時間ほどカラオケボックスで後半の曲を練習して、午後のレッスンで見てもらった。先生曰く

いまから1週間で
この曲が弾けるように練習するか、
どうやって気づかれないようにいなくなるかを考えるか、
どっちかですね。

おうそうか。その手があったか。アンサンブルのある街は忍者の里にも近い。次の練習は演奏の練習よりも忍術の練習にするべきか。

2017年6月4日日曜日

曲順が決まる

 目前に迫ったロビーコンサートの曲順が決まった。いまの仕上がり具合から言うと、すべてを所定の水準まで仕上げるのは難しい。そこで、比較的仕上がっている前半の3曲に時間を集中投下して、後半はお腹が痛くなってトイレにでも隠れていようかという作戦に変更した。前半の曲のうち、ヴィヴァルディとカノンは知っている曲だ。カノンは短い曲だし、ヴィヴァルディはほとんど練習しなくても何とかなりそう。あとは「紐」だ。パーセルだから、そんなに高度なテクニックはなくても、せいぜいサードポジションさえなんとかなればいいのだが、なにせ速い。この前の練習では、ところどころ見失いながらも、なんとか
どこを弾いているか
が分かる程度までは出来てきた。終わるところで待ち構えて最後の音だけを弾いて澄ましていると、クスクスっと笑い声が… ムムム。ばれていたか。せめて終わりの4小節ぐらいは弾けるようにしておかないとまずいかなぁ。(←こんなレベルです)

 ところで、このブログにコメントが書き込めないというクレーム(?)があったので、ちょっと試してみます。この記事の下に「〇件のコメント」というリンクがあるので、そこから見てみてください。