2017年5月30日火曜日

1週間に1曲

 1週間に1曲仕上げるとブログに書いて2週間が過ぎた。では2曲仕上がったのか?
 そんな訳はない。
 とにかく
 速い
 ついていけない。

 いちおう、2曲は弾いてみた。まったくの初見ではない。ただ、練習でも音源に合わせるような練習をするとまったくついていけなかった。こりゃ駄目だ、と思っていたが、やはり駄目だ。それでも、隣で同じパートを弾いている人がいると、少なくとも楽譜を追えるようにはなった。それを「進んでいる」と捉えるのか、「まだその程度」と捉えるのか。



 娘をクルマで迎えに行くときに、この曲を聴いていたら、「これ弾くの? いいやん」と言ってくれたので、ちょっと励みになった。なんとか弾いているふりだけでもできるようにするか。

2017年5月15日月曜日

一刀両断に解決

 軽い気持ちで「出ますよ」といったロビーコンサートが、結構、重い。
 弾ける曲だけ弾けばいいのだが、しばらくの間、毎週の練習でもこのロビコンの曲を練習するようだし、どうせおカネ払って会場まで行くのだから、少しでもたくさん弾く方がいい。そうなると、これから毎週、1週間ごとに1曲、仕上げるようなペースになってくる。ま、どこまで出来るかはわからないが、それぐらいのつもりで出来るところまでやろうということで、今週はこの曲だ。




邦訳すると
「ゴルディアスの解かれた結び目」
とかいうらしい。

むかしむかし、争いの絶えない国があって、王様の跡取りがいなくなってしまったので、神様に「どうしたらいいですか」と聞いたら、「もうすぐ預言者の前に牛車に乗った男が現れるので、そいつを王様にしろ」というお告げがあった。「ホンマかいな」とみんなが思っているところに、ゴルディアスという貧しい農民が牛車に乗って現れたので、「ほな、お前、王様な」ということになった。
ゴルディアスは、王様になったら早速、ゴルディオンという街を作って、そこの宮殿に自分が王様になった切っ掛けとなった牛車を、これでもかというぐらい、かっちんかっちんに括り付けて、「もし、これほどいたやつがいたら、そいつはアジアの王様な」と言い残した。言うだけあって、なかなかそれをほどくやつはおらへんかったけど、あの有名なアレキサンドロス大王がここにきた時に、そいつを「えいっ」と剣で切って一件落着。
そんなことで、Gordian Knot と言えばなかなか解けない難題。Cut a Gordian Knot と言えば、一刀両断に問題を解く、という意味らしい。

<参考文献>
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴルディアスの結び目
http://eow.alc.co.jp/search?q=gordian+knot

 なんか、高校の英語の時間と漢文の時間を混ぜたみたいな話だ。それに「ゴルディアス」という固有名詞も日本人には馴染みがなくて覚えにくい。曲名が言えないと練習もままならないので、アンサンブルのみなさんは
紐ほどくやつ
といっておられる。これで難しい問題は解決だ。
ただし、弾けるかどうかという問題はまた別で、こっちは「えいっ」とはいかない。

2017年5月6日土曜日

MOZARTだけでもたのしく

 GWはカレンダー通り。世間には祝日も休めない人がいることを思えば恵まれた環境か。しかし、そうやって「自分より条件がわるい人がいるから仕方がない」などと思っていると、いつまでたってもも条件は良くならない。平均的な条件よりも低い条件しか提示できない会社には、それなりの理由がある。平均的な条件よりもいい条件で働ける会社で「うちは平均以上なんだから」などといって条件をわるくするようなことをすれば、平均はどんどん下がってしまう。平均より条件のわるい人が、平均よりも条件のいい人を妬むのも天に唾するようなもので、その人たちの条件がわるくなって「ざまあみろ」なって溜飲を下げているようでは、いずれ自分の条件はもっとわるくなる。
 だからいう。

 祝日と土曜日が重なったときは、
 金曜日の午後を振替休日にしよう!

 賛同いただける方はSNSで拡散を。

 そんな訳で、GWはバヨ三昧。
 先週の木曜日に、オケの練習に合流。定期演奏会の前に、6月に軽い演奏会があるらしい。軽い演奏会と聞いて、弾く曲も軽いだろうと勝手に思い込んで「行きます」とは言ったものの、渡された楽譜の量と難易度に愕然。確かめてみたら、去年の定期演奏会で弾いた曲だ。そりゃ他の人にとっては軽いかもしれないが…
 幸い、そんな大袈裟な舞台ではなくて、ロビーで普通の服装で演奏するらしく、弾ける曲だけ弾いたらいいということだったので、29日、30日の2日間でひと通り楽譜に目を通して優先順位をつけた。第1順位は「調和の霊感」3番かな。

 3日は、家族がみんな出掛けたので、家で練習。4日はオケの練習があるので、オケの曲(軽い演奏会のは除く)を中心に、ミュートをかけて練習。前回は、MOZART以外は悲惨な状態だったので、いちばん悲惨だったエルガーをやってみる。ところが、これはいくらやっても出口が見えてこない。出口が見えないからと言って何もしなければ、いつまでたっても出口は見えない。山で遭難したときと違って、ジタバタでもなんでも動かないわけにはいかないのだが、こういうときの練習はあまり他人に聞かれたくないものだ。

 4日はオケの練習。夕方からなので、それまではカラオケボックスで練習。これなら出口の見えない曲でも思いっきり練習できる。とはいえ、そういう練習を続けるのは結構な苦痛だ。あまりの出来なさ加減に練習が嫌になってきて、MOZARTで気分転換を図る。ヘッドフォンでYouTubeにアップされている音源を聴きながら、それに合わせてみる。バヨ先生が「そういう練習は駄目ですよ」と仰る禁断の練習だ。これをやり始めると、あっという間に時間が過ぎる。3~4回繰り返すと「もう1時間も練習したやん」とか思ってしまうのだが、実は弾けないところはいつまでたっても弾けない。弾けないまま次のフレーズになってしまうからだ。本当なら、弾けないところを繰り返し練習しないとダメなんだろうけど
音楽は戻らないよ
と言わんばかり。ヴォイスレコーダーだったら、「いまのところ繰り返し」ボタンみたいなのがあって、繰り返し練習できるのだが。

 昨日、5日は軽くお出掛け。
 練習はお休みだったが、来年の夏にあるスタジオの発表会に向けて、曲のアレンジをする。前回から、生徒の中で「おっさん」という共通点でアンサンブルを結成して出し物をするようにしたのだが、楽器がヴィオラとクラリネットとマリンバ。次はアルトサックスも混ざってきそうなのだが、どう考えてもそういうアンサンブルのための楽譜が一般的に販売されているとは思えない。何か他の楽器のための楽譜からアレンジしないとダメなんだが、フリーの楽譜入力ソフトのおかげで、これが結構楽しい。

 そして今日は再びカラオケボックスへ。
 オケの定期演奏会で弾く3曲を集中的に練習。
 最初はMOZARTから。やっぱりこれで勢いをつけていかないと、すぐに練習がつならなくなる。いつもは第1楽章から順番に練習していくので、あとの方の楽章ほど練習は手薄。今日は第2楽章から練習してみる。緩楽章なのだが、だからこそきれいな音色を出したい。繰り返し練習しているうちに、何も考えなくても身体が動くようになって、無理な力が入らなくなり、その結果、音色がよくなる。いや本当は効果的に音色をよくするトレーニングとかがあるのかもしれないが、いまのところ、この方法が音色をよくする練習としてはベストのように思う。第3楽章は第2楽章以上に手薄。2拍子というのがまた難しくて、2小節休符だとか思っても、すぐに出番がやってくる。刻みだ~~、と張り切ってジャカジャカジャカジャカって弾くのだが、これもあっという間に終わってしまう。
 そんなこんなを練習して、最後に禁断の練習を2回。
 コレルリは、何とかなるだろうと思って、ほとんどいままで練習していなかったので、まず譜読みから。最初から譜読みしていって、最後までいちおう読めたら(どういう状態になったら「読めた」と言えるのかがいまだにわからないのだが)、またこれも禁断の練習1回。
 もうこの辺で3時間以上練習している。フリータイムの元は取れた。
 エルガーは…  ま、ちょっとだけ練習した。これは禁断の練習まで進まない。

 そんな感じでGWもあと1日。来週のオケ練習では、せめてMOZARTだけでもたのしく弾きたいのだが、果たして…。