2年に1度の発表会でお目にかかる音楽教室男子生徒3名による即席アンサンブルで「情熱大陸」を弾く話のその後だが、どういう弾き方とか見せ方をしたいかという、大まかな方向性は共有できている。ちょっと大袈裟な言い方だけれど、
ここ大事!
アーティストと言われるような人が、いや、アイドルグループでもいいのだけれど、売れているのは、その人が現れた時だとか、そのひとのコンサートの空気感みないなものがはっきり出ているからだと思う。発表会なんかでも同じで、2年に1回とはいえ、何回か同じ人の発表を聞いていれば、その人の人柄みたいなものが出てくる。自分の場合、それが裏目に出てしまうので、いつも発表会が終わると人格の未熟さを痛感するのだが…。
今回のおっさんアンサンブルのコンセプトは余興。
とにかく余興なのだから、苦しい表情をみせることなく、最後まで楽しんで弾きたい。それがお世話になっているスタジオへの恩返しだという、この1点。
頑張って上手に弾けたね
ということではなく、
なんかよくわかんないけど楽しそう
という空気を作りたい。あまり練習していないように見せかけて、あまり苦労しているようには見えないように、とにかく楽し気に…
と、ここまで書けばわかる人にはわかると思うが、それがいちばん苦労するところだし、そのためにはとにかく練習が必要なのだ。最近は、発表会の曲は放ったらかしでもっぱら情熱大陸ばかり練習している。さっき、ヘンデルを弾いたら、弾けていたはずなのに弾けないことにびっくり。
ともあれ、少し先が見えてきて、練習していても楽しくはなってきた。
いろいろストレスがたまっていて、練習が面白くない時期があったのだが、練習している時間だけでもそういう浮世のことを忘れられる。そういう時間があるというのは幸せなことだ。会社を一歩出れば仕事のことは忘れて、楽器を弾いているときは楽器のことだけを考える。それは当たり前のことのようで、なかなかそうはいかない。仕事のストレス(むしろ会社での人間関係に起因するストレスかな)は、容赦なく私生活を蝕む。練習していても、「くっそ~、あの野郎!」なんて思いながら練習していると、ちゃんと曲と向かい合えないし、ふと練習の手を休めた時にそっちのことばっかり考えていたりする。それじゃ練習も楽しくない。そういうのがいちばんよくないんだよな。
最近、ちょっとその辺の気持ちの余裕が出てきたかな?
この調子なら、おっさんアンサンブルの空気も作れるかもしれない。あとは練習だな。練習。
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