2016年3月12日土曜日

「ドタバタドタバタ」の弾き方

 久しぶりのレッスン。
 2月は都合が合わなかったので、1月17日以来、約2か月ぶりのレッスンになった。その1月のレッスンはバヨ会に向けてドッペルを見てもらったので、ヘンデルを見てもらうのは12月26日以来。その間も地道に練習はしていた。毎日ではないものの、週3~4日ぐらいのペースで、1日30分~1時間。全部あわせてもそんな長時間にはならないのだが、やはり地道にコツコツすることは大事だ。絶対無理だと思っていたことが、出来るかもしれないという幻想を抱かせる程度にはなってきた。

 その幻想は曲だけではなくて、基礎練習にも当てはまる。曲の練習をする前に、左手の小指がお休みのときにくるっと巻かれてしまうのをなんとかするため、セヴシックに励んでいる。最初のうちは音程を二の次にして、とにかく小指を巻かない。そのために、小指で隣の弦を押さえながら他の指を動かすなんてこともやったりして、最近ようやく、意識すれば小指を巻かないということができるようなときもあるようになってきたように思うようなときもあるようになってきた。

 それで、曲の方もその成果を活かして、いままで絶対に弾ける気がしなかった第2楽章のこんなフレーズを練習してみる。
ハ音譜なので分かりにくいかもしれないが、最初の小節は
 レラファラ レラファラ ドラファラ ドラファラ
ニ長調なので、ファとドは#がつく。指番号と弦でいくと、いずれもファーストポジションで、
 d0a0d2a0 d0a0d2a0 g3d4d2d4 g3d4d2d4 
となる。前半は4つのうち3つが開放弦なのだが、後半はラを開放弦で弾こうとすると1弦跨ぎの「大移弦」になってしまう。どうしてもここは4指でラを取って、すぐその4指を離したと思ったら、すぐまた4指で押さえるという高等芸が必要になる。しかもその間、3指をアーチにしておかないといけない。
 2か月前はこれが出来るような気がしなかったのだが、繰り返し練習するというのは凄いもので、これもできるようなときもあるようになってきたように思うようなときもあるようにきた。しかし、いくら頭の中で「レラファラ レラファラ」と唱えていても、音は
ドタバタドタバタ
と聞える。それに、余計な弦を擦ってあらぬ音も出てくる。

 先生曰く。
 肘を動かし過ぎ。

 移弦のときは肘から、と習ったので、如何なる時もそのようにしなければいけないものと思っていたのだが、さに非ず。こういう時は肘を固定して、肘から先と手首だけで弓を運ぶといいようだ。その結果、弓には若干の捻りが入る。D線でダウン、A線でアップとすると、アップのときに手首を下に折るので弓がネック側に倒れる。弓と弦が接するところを見ていると、弓の前後運動だけでなく、うねうねと捻られているような動きが加わる。そういう動きをわざとしている訳ではないのだが、結果的にそうなるようだ。

 これでドタバタも解消するか。

 また長い修行が始まりそうだ。

  第1楽章は、だいぶ弾けるようになりましたね、ということだった。自分としては、もう少し音を続けたい。
 レェェファァァラァァミィィィィイイイイイ 
と歌い込むように弾きたいのだが、
 レェ、ファァ、ラァ、ミィィィィィィィ
と一音ずつ息継ぎをしているみたいになる。弓を返すところが上手くつながらない。それはある程度仕方がないとのことだったが、例えば、ゆっくり弓を動かして、元から先まで1分ぐらいかけて弾く練習だとか、弓の早さを一定にして、特に返すところで速度を変えない練習だとか、それとレファだけを取り出してゆっくりと弾き、どこが上手く行っていないのかを分析してみるとか、

これもまた修行だな。

 まだしばらく、年度末までは忙しい日が続くが、めげずに続けよう。

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