難曲ブランデンブルクはなんとかカタチになってきた。弾けるところに印をするより、弾けないところに印をする方が楽になってきて、あとはその弾けないところのうち「もうここは弾かない」とあきらめるところと、「ここはなんとか弾かなくては」と踏ん張るところを峻別するところまで来た(キリッ!
それで今月は、そのブランデンブルクのために後回しにしてきた他の課題曲を中心に、ブランデンブルクと同じレベルまでなんとか持って行く。
ブランデンブルクは、ヴァイオリンが弾いているメロディがそのままヴィオラやチェロにまで降りてくる。同じ旋律がいろんなところからカタチを変えて現れてくるのが楽しい曲だ。しかも人数の少ないヴィオラが3パートに分かれる。私のパートにはちゃんと弾ける人が他におられるので、さっきみたいな甘々の目標でもなんとかなりそうなんだが、他の曲に比べるとヴィオラ泣かせの曲だ。
そんな訳で他の曲は後回しになっていたのだが、そろそろそうとばかりも言っていられなくなってきた。
まずはTELEMANN。
ヴィオラ弾きとしてはト長調のヴィオラコンチェルトで有名な作曲家だが、今回弾くのは「Ouvertuere "La putain"」。これもト長調で、軽快な明るい曲だ。
この曲を弾くにあたって課題なのが付点音符。バッハやヴィヴァルディにはそれほど出てこないのだが、テレマンにはやたらに出てくる。
写真は付点音符の多いところを抜き出しているのだが、ご覧のとおり、付点四分音符と付点八分音符が、まるで付点音符のエクササイズのように出てくる。この付点音符のリズムがなかなか取れない。アンサンブルで弾いていて、まわりとタイミングがあっていないのは分かるのだが、自分が早いのか遅いのかがよく分からない。
最近、レッスンの方もアンサンブル曲ばかりを見ていただいているので、今日のレッスンでは、この付点音符の練習の仕方を教授してもらうことにした。
まず、感覚で弾かないこと。
えーーーーーー、そうなんですか。
私は感覚で弾くものだと思っていました。例えば、スキップをしながら弾くとか、いやスキップしたら弾けないから、せめてスキップしながら歌って、リズムを身体で覚えたうえで弾くとか、そういうものかと思っていたのですが、さに非ず。
付点八分音符が出てくるところは32分音符に分解して、タタタたタタタたタタタタタタたぁ と弾いてみる。アンサンブル練習のときは「ゆっくり」という訳に行かないから、普段ひとりで練習するときにしっかりそういう練習をしておく。その練習で躓くところは、スピードが上がったときにも必ず躓く。だから、まずはゆっくりの練習で躓かないところまで練習する、という訳だ。
はい。王道ですね。
ブランデンブルク以外の曲も、「こういうところがいい」というところはそれなりに難しい。ブランデンブルクほどヴィオラ泣かせではないにしても、けっして甘くはないようだ。
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