アマチュアアンサンブルのコンサートを聴きに行った。このアンサンブルを聴くのは3回目だ。
ずいぶん前に、会社の取引先の方が所属されておられるアマオケのコンサートに行って、プログラムにチラシが挟まっていたので聴きに行ったのが1回目。その時もそうだったが、選曲が自分好みなのだ。場所は今回も隣町のクラシック専用ホール。チェロはプロの先生が客演で演奏された。
アマチュアといってもここのアンサンブルのレベルはかなり高い。セミプロ級だ。初めて聴いたときから「すごい」とは思っていたが、実際に自分もアンサンブルで弾いてみて、このレベルで弾くのはかなり難しいということがわかった。ほとんどの方は大学のオケの経験があるのではないだろうか。あるいは音大の方もおられるかも、というぐらいのレベルだ。
選曲もなかなか魅力的。
客演の方が登場されるのは3曲目。ヴィヴァルディの「二つのチェロのためのコンチェルト」だ。先生は真赤なドレスで登場。きれいな方だ。そして、二つのチェロだからもう一人のソリストがおられる。それはアンサンブルの方なのだが、客演の先生がレッスンをされておられる生徒さんだということだ。
なんか、めちゃくちゃ 羨ましいぞ
こんなきれいな先生と、セミプロ級のアンサンブルをバックにして、ステージに二人並んでチェロ弾くなんて・・・
いや失礼。
ちょっと違う方向に筆が進んでしまったが閑話休題。
この日はこの曲が一番印象に残った。何が印象に残ったかというと、プロの人って顔で演奏するんだ、ってこと。この曲はト短調の重い旋律なのだが、演奏が始まるぞ、と言うときには「来るぞ」という顔が出来ている。気持ちが出来ているのだと思う。歌詞も何もない曲なのだが、ただ音が並んでいるだけではなくて、そこにストーリーがイメージされていて、そのストーリーを演じる役者として演奏しているのだと思う。
この曲の場合だと主役が2人いるのだが、もう一人の方も先生と同じ顔になっている。まさかレッスンで顔のつくり方を教えてもらう訳ではないだろうから、顔が同じということは気持ちが通っているということだろう。何処のフレーズをどう弾くか、だけではなくて、どう聴かせるのか、というようなことも、きっと何度も話されたことだろう。
こうして演奏されているとき、先生は、となりの生徒は、いったい何を考えながら弾いているのか、いちど詳しく聞いてみたいものだ。
私なんかだと、台詞を覚えるだけでレッスンが終わってしまうところだ。本番も台詞を言うのに必死で、演技なんて構っていられない。それに私なら、長いセリフとかのあとにドヤ顔が入ったりしてしまう。それでは芝居にならない。演奏しているふりをするという意味では芝居になるかもしれないが・・・
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