2015年5月23日土曜日

ブランデンブルグのその後

 ブランデンブルク協奏曲3番を始めて1ヶ月ほどになった。何回か合わせる練習もしているのだが、いっこうに弾ける気がしない。
記事の本文とは関係ありません

 最初に合わせたときは、いったいどこを弾いているのかさえ分からなかった。2回目は、とりあえずどこを弾いているのかは分かったが弾けなかった。3回目は伸ばす音とか、同じ音で刻む音とかは弾けた。微かに進歩はしている。脳科学者が出てくる番組でやっている「アハ体験」のような進歩だ。あまりに微かにしか変化しないので、こうして説明しないと誰にも分かってもらえない。

 前回のレッスンでは、メトロノームに合わせることと、全体を通せるまではまずは苦手なところを弾けるまで練習するということをアドバイスされた。自分だけで弾いていると、どうしても自分勝手なリズムになりがちだ。それでは合奏できない。メトロノームに合わせて、ゆっくりなところはしっかりとゆっくりに、休符もきっちり拍数だけ休んで弾く練習をする。もっともだ。

 それでメトロノームを120に合わせて、弾けないところ何箇所かを繰り返し練習することにした。伸ばす音とか、同じ音で刻むところとかは、例え弾けなかったとしてもそれほど影響もあるまい。どうせ音量を絞って弾くところだ。それより少し難易度の高いところを練習しておいた方がいい。あまり難易度の高いところに手を付けると、そこばかり練習する羽目になって、どこも弾けなくなってしまう。
当面の目標は

そこそこの難易度のところを
上手く弾けるようになって
ドヤ顔すること

いや、別にこんな大きな字で書くことでもないのだが…

 それでここだというところにマークして、そこを集中的に練習。いざ、合わせの練習へ。
 ところが、練習会場に着くと、合わせる前に撃沈。140以上の速さがある。確かにこれぐらいのテンポの演奏は聴いていて軽快だし心地いいのだが…

 みなさんのこの練習風景を見て方針を変更。何箇所かにマークはしていたのだが、今日はこの1ヵ所に絞って、そこだけは弾いて帰ろう、ということにした。

 しかし、実際にアンサンブルが始まると見事に撃沈。

 今日も悔しいです。

 としょげていると、

その悔しさを少しでも緩和するためには、
最後のところだけ集中的に練習して、
そこだけ弾いてドヤ顔をすることです。

という、非常に現実的なアドバイスをいただいた。
はたしてこの先どうなるのか…

 さっきの「アハ体験」の話だが、あれ、答えを言ってもらうと、最初と最後ではずいぶん違っていたりする。1回1回の変化は微かでも、気が付けばこんなに変わっているということもあるのだ。あまりマイナスイメージばかり持っていても上達はしない。ステージに載っている自分を想像する。さあここからアハ体験の始まりだ。だんだん変化して行って……




最後にはステージから自分が消えている





なんてオチにならないようにしなければ。

0 件のコメント:

コメントを投稿