このところ、ブログの更新頻度がやや落ちてしまいましたが、けっして練習をしていない訳ではない。この間に、忘年会で腹を壊してしまって、早起きどころか会社に行くのが精一杯という日が数日あったり、今年のうちにこの仕事は終わらせようと思っていたら、他の人も同じようなことを思っていて、あとはよろしくとばかりに仕事がわんさかやってきて、残業続きで早起きできなかったり、いろいろ逆境はあったが、3日に1回ぐらいの割合では朝練をしている。3日に2日はサボっているのだが…
レッスンでクロイツェルを見ていただいているので、練習でもクロイツェルは欠かさない。といっても、練習時間が1回30分ほどなので、そのうちの10分とか15分なのだが、こういうのは日々の積み上げが大事。宿題の出し方も、1曲全部ではなく、4小節ずつ宿題になるので、そこばっかり練習して少しできるようになると面白い。難しい曲を通そうとして全然通らないのを何度もやっているより、ある意味、達成感もあるし、こういうのもわるくない。
そうはいっても、こういう基礎練習のレッスンは結構厳しい。
今日は、左手親指の力を如何に抜くかで、結局どうやったら力が抜けるのか有効な方法が見つからないまま、レッスンが終わってしまった。親指に限らず、力を抜こうとするとそこに力が入ってしまう。今日のところでいうと、左手親弓の力を抜こうとしているのに、右手の力が抜けて「ふにゃっ」とした音になったり、人差し指や中指などの方の力が抜けてポイントが甘くなったり、それで親指の力が抜けるかというとそうでもなくて、依然として力が入っているという、そういうことの繰り返しでずいぶん時間を取ってしまった。親指を反らしたれダメとか、左肘を内側に入れてとか、親指の付け根のあたりに卵ぐらいの空間を作ってとか、前から言われていることなのだが…
これも身体的制約なのだろうか
ま、何でもかんでも年齢の所為にしてしまっていては上達もするまい。ここは親指に気を付けながら練習を積み重ねていくしかない。
さて、大晦日を前にして改めてブログを読み返してみると、いろんなことのあった1年だった。ヴァイオリンのレッスン復活、先生のご退職とその後の交代、発表会、アマオケコンサート、久しぶりのバヨ会。ブログのネタにこと欠かない1年だった。
毎年、お正月になると、
今年も年末までヴァイオリンを続けよう
と思うのだが、今年は目標を達成できた。昨年、それが出来なかっただけに感慨深い。いろいろ逆境もあって、薄氷を踏む思いでの目標達成だけれど、また来年もこんなささやかな目標に向かって精進していこうと思う。
2014年12月16日火曜日
身体的制約
みなさん。
左手の人差し指から小指までの4本の指の先をどこかに置いてください。右の図のようにです。別にキーボードでなくてもいいですよ。
さ、そこから人差し指、中指、小指はそのままで、薬指だけを浮かせることは出来ますか。
おそらく「出来る」という方も多いと思う。我が家では、私以外の家族全員が出来る。ところが私だけはできないのだ。十歳にならない子供なら、もしかすると何かの訓練で将来できるようになるかもしれないが、四十路のおじさんとしては身体的な制約に他ならない。四十の手習いとは、つまりこういう制約の中で如何にそれらしく弾くか。言い換えると、本当は届かない指をどうやって届かせるかとか、届かないなら届かないなりにどんな曲を弾くかとか、そういうことの集合体だ。
さてさて、前回からクロイツェルが始まったのだが、先生の指示はとにかく細かい。ひとことでいえば
次の音を用意する
ということなのだが、これがたいへん。例えば・・・・
同じ弦で3→4→2と弾くとき、3を押さえるときに2も押さえる。
これは、2と3の間が狭くて指が入らないとか、そういう問題はありつつも、ま、なんとかクリアできる。けれど、そのあと・・・
4を押さえたら3を離す。
つまり、これが出来ないわけだ。
1→2→0と弾くときに、2を押さえたら1を離す、とか
2→3→1と弾くときに、3を押さえたら2を離す、とかならできる。ところが、
3→4→2と弾くときに、4を押さえたら3を離す、ということが出来ない。
出来ないのは仕方がないので、とりあえずは出来ることから意識的に取組むしかない。
他に出来そうでできないのは、移弦の前に次の音を用意するということ。
例えば、A線3指でソを弾いている間に、E線1指のファを用意するということだ。
指の形からいうと難しくないのだが、左手でE線を押さえようとすると、右手が自然とE線を弾きだす。長年のうちに着いた習慣というのは恐ろしい。
さらに、E線1指のファを弾いている間に、A線3指でソを押さえる、となるとアーチが加わる。
これも出来なくはないのだが、やはり右手が言うことを聞いてくれない。
それと、小指を使わないときに、どうしても小指がクルッと曲がって弦から遠ざかっているとか、小指で押さえるときに第2関節が伸びているとか、改善するべきところは一杯あるのだが、
当面は、身体的制約で出来ないものはあとまわし
できるところからやっていく
ということで、毎日コツコツ練習に励んでいる。
でも、ときどきこの練習ばかりでは堪えられずに、無性にドッペルが弾きたくなったりとか、以前に弾いた曲を思い出したりとか、そういうのがあって、一向に練習は捗らないのだが・・・
左手の人差し指から小指までの4本の指の先をどこかに置いてください。右の図のようにです。別にキーボードでなくてもいいですよ。
さ、そこから人差し指、中指、小指はそのままで、薬指だけを浮かせることは出来ますか。
おそらく「出来る」という方も多いと思う。我が家では、私以外の家族全員が出来る。ところが私だけはできないのだ。十歳にならない子供なら、もしかすると何かの訓練で将来できるようになるかもしれないが、四十路のおじさんとしては身体的な制約に他ならない。四十の手習いとは、つまりこういう制約の中で如何にそれらしく弾くか。言い換えると、本当は届かない指をどうやって届かせるかとか、届かないなら届かないなりにどんな曲を弾くかとか、そういうことの集合体だ。
さてさて、前回からクロイツェルが始まったのだが、先生の指示はとにかく細かい。ひとことでいえば
次の音を用意する
ということなのだが、これがたいへん。例えば・・・・
同じ弦で3→4→2と弾くとき、3を押さえるときに2も押さえる。
これは、2と3の間が狭くて指が入らないとか、そういう問題はありつつも、ま、なんとかクリアできる。けれど、そのあと・・・
4を押さえたら3を離す。
つまり、これが出来ないわけだ。
1→2→0と弾くときに、2を押さえたら1を離す、とか
2→3→1と弾くときに、3を押さえたら2を離す、とかならできる。ところが、
3→4→2と弾くときに、4を押さえたら3を離す、ということが出来ない。
出来ないのは仕方がないので、とりあえずは出来ることから意識的に取組むしかない。
他に出来そうでできないのは、移弦の前に次の音を用意するということ。
例えば、A線3指でソを弾いている間に、E線1指のファを用意するということだ。
指の形からいうと難しくないのだが、左手でE線を押さえようとすると、右手が自然とE線を弾きだす。長年のうちに着いた習慣というのは恐ろしい。
さらに、E線1指のファを弾いている間に、A線3指でソを押さえる、となるとアーチが加わる。
これも出来なくはないのだが、やはり右手が言うことを聞いてくれない。
それと、小指を使わないときに、どうしても小指がクルッと曲がって弦から遠ざかっているとか、小指で押さえるときに第2関節が伸びているとか、改善するべきところは一杯あるのだが、
当面は、身体的制約で出来ないものはあとまわし
できるところからやっていく
ということで、毎日コツコツ練習に励んでいる。
でも、ときどきこの練習ばかりでは堪えられずに、無性にドッペルが弾きたくなったりとか、以前に弾いた曲を思い出したりとか、そういうのがあって、一向に練習は捗らないのだが・・・
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